モハメド・アリ「幻のパンチ」グローブ約1,150万円で落札

モハメド・アリ幻のパンチグローブ

「幻のパンチ」で知られるボクシングの元世界ヘビー級王者、モハメド・アリ氏とソニー・リストン氏の1965年の対戦で使われたグローブが2月21日、米ニューヨークで競売に掛けられ、約1,150万円で落札されました。

この対戦はアリ氏が初防衛戦で一回KO勝ちした際、ノックアウトを奪ったパンチを多くの観客が見逃し「幻のパンチ」と呼ばれ、八百長騒動に発展し物議を醸した試合。また、倒れたリストン氏に向かって「立て、戦え」と叫ぶ写真は米スポーツ専門誌スポーツイラストレーテッドの表紙に使われ、最も有名なスポーツ写真の一枚として知られています。

担当した競売人は「いわくつきの試合で使用されたグローブではあるが、スポーツ史上でもっとも重要な試合の一つで使われたことに違いない。アメリカ60年代中期の混沌の時代の記憶を蘇らせる歴史的なメモラビリアである。」と説明しています。

グローブは当時メイン州のボクシング協会コミッショナーを務めていたジョージ・ルッソ氏が試合終了後に入手し、約半世紀に渡り保管されてきたもの。同氏の甥が直筆の書面と共に出品していました。

Source: HA, Paul Fraser Collectibles
Image: Heritage Auctions / Text: The Dugout / 最終更新日:2015年2月27日 16:17