1972年のナイキシューズ 史上最高4700万円で落札

1972年ナイキシューズ史上最高4700万円

米スポーツ用品大手ナイキが1972年に製造した「ムーン・シューズ(月の靴)」が23日、競売に掛けられ、スニーカー史上最高額となる43万7500ドル(約4730万円)を記録。米美術品競売大手サザビーズが発表。

特徴的な靴底からワッフル・シューズとも呼ばれ、ナイキの共同創業者であるビル・バウワーマン氏が朝食時に見たワッフルメーカーから着想。1972年の五輪予選でわずか12足のみ製造。画期的なデザインが話題を呼び、創業間もないナイキを瞬く間に世界的メーカーへと押し上げた躍進の歴史を物語る一足。今回出品されたものは現存が確認されている数少ない内の唯一の未使用品。

落札者でクラシックカーの熱烈なコレクターとして知られるカナダ人起業家のマイルズ・ナダル氏は、「これまで車、時計、アート、アンティークなどを収集してきたが、スニーカーはほとんど履いたことすらなかった。けれども世界的にスニーカー熱が高まっていることを知り、その芸術的価値に魅せられ、集めることにしたんだ。」とコメント。

これまでの最高記録は2017年に19万373ドルで落札された米プロバスケットボール(NBA)のレジェンド、マイケル・ジョーダン氏が1984年ロサンゼルス五輪決勝で履いていたコンバース製シューズ。今回の落札額は大幅に記録を更新する結果となっています。

Source: CNN, CNBC, AFP, Sotheby’s
Image: Sotheby’s / Text: The Dugout / 最終更新日:2019年7月24日 07:00